厚生環境委員会 県外視察

10月14日から16日にかけて岐阜県議会の厚生環境委員会所属の議員7名で、山形県内と秋田県内を視察しました。

 

 

 

 

 

 

 

山形県庁

 

 

山形県の「子育て推進部」の取り組みについて担当者から話を聞きました。
山形県子育て推進部には「子育て支援課」「子ども家庭課」「若者支援・男女共同参画課」の三課があります。特徴的な取り組みとして、県として結婚支援事業に取り組んでいること(委託事業)があります。婚活イベントのほかにも山形市と鶴岡市にサポートセンターを設け、お見合い支援やサポーターによる成婚までのサポートも行っているそうです。
東北地方は全体として若者の流出と少子高齢化に悩まされています。全国的な問題とは言え、特に力を入れなければならないとのことです。
ほかに特徴的な取り組みとして「若者のライフデザイン形成支援」という事業があり、小学校~高校で乳幼児とのふれあいを家庭課の授業として行っています。非常にいい取り組みで岐阜県でも導入して欲しいものです。

慶應義塾大学先端科学研究所「からだ館」がん情報センター

山形県の日本海に面した庄内地方・鶴岡市。同地にある慶応義塾大学先端生命科学研究所が核になって行政や地域の医療機関と協力して、住民に対しがんについての情報提供や予防啓発などの活動にあたる拠点施設です。2007年にがん対策基本法が施行されてから、こうした活動は力を入れるべき施策とされています。「からだ館がん情報ステーション」でもがん予防のための講座や食事のアドバイス、がんに関わる書籍や資料の案内と閲覧、それにがん患者と家族のための傾聴・アドバイスといった活動をしています。医療的なことは行いませんが、生活面でがん予防・治療を支えています。
こうした取り組みは全国各地の保健所やがんサポートの団体などでも取り組まれていますが、「からだ館がん情報ステーション」のような拠点で様々な組織や団体が連携しているのは数少ないと思います。施設や設備にお金がかかる事業ではないだけに、この事例は県内でも参考に出来そうです。

 

山形県庄内町

こちらは町ですが新エネルギー総合利用計画と町が取り組む風力発電を見聞しました。鶴岡市と酒田市の間に位置する庄内町は最上川の谷を沿って強風が吹き、これを利用した風力発電が盛んだそうです。これ以外にも雪氷熱利用や地元で産出される天然ガスを利用した自動車燃料など地産池消のエネルギー推進に力を入れています。
庄内町に限らず、東北の日本海岸は風力発電が盛んです。いたるところで風車が回っています。
 

秋田県立美術館

岐阜県では今年度から県美術館が教育委員会から知事部局に移行され、議会では厚生環境委員会の管轄になりました。そこで今回の視察でも秋田県立美術館に伺うことになりました。ここは藤田嗣治(レオニール・フジタ)画伯の大作「秋田の行事」を擁する美術館として知られています。 http://common3.pref.akita.lg.jp/art-museum/
当美術館は昨年移転新築となったものです。市内中心部の旧日赤病院跡地を再開発してつくられました。旧の秋田県立美術館自体も藤田作品を所蔵公開することを目的に作られたものだそうです。私は7年前に旧美術館に行きましたが、この建物は藤田嗣治の意向を踏まえたものだそうです。
個人的に藤田作品が好きなこともありますが、特定の作家にこだわった美術館というのはよくあるものの館の個性であると思います。でも岐阜県美術館はなぜオディロン・ルドンなのだろう・・・?

秋田県福祉相談センター

こちらは総合的な福祉の相談に応じる秋田県の施設です。高齢者福祉、障がい者福祉、児童福祉、女性の支援など拠点となるものです。以前は県内にばらばらに設置されていたものを平成20年度までに統合したそうです。ちょうど岐阜県でも岐阜市鷺山で福祉相談施設を統合する計画があり、この参考にしようと伺いました。岐阜県の場合、発達障がいの支援にも力を注ぐ予定なので、この点では秋田県より進むことになります。秋田県の難題は自死の割合が高いことでしょう。人口あたりの割合では全国一といわれています。経済的な問題もあるということですが、寄り添い支援や兆候を早く見つけ迅速な支援を行うなど取り組むべきことは多いといいます。
ところでこの施設の入居しているビルには県立の高校も入っています。再開発ビルのなかに高校を入居させる取り組みは珍しいということで、以前に県議会の教育警察委員会の視察で訪問したことがありました。